辛辞苑
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#自然
保護区 - ほごくいき
保護区とは、人間の都合で選ばれた土地の一部を『保護している』と誇示するための看板だ。そこでは、野生動物は監視カメラと観光客のフラッシュの合間を縫って暮らす。人命や資源の開発から距離を置く標榜は、しばしば開発業者のクリエイティブな言い訳に利用される。環境保護という大義名分のもと、フェンスの外では何事もなかったように土地が切り開かれる。自然保護の使命と実態のギャップこそが、保護区という名の永遠のパラドックスである。
保護地域 - ほごちいき
人が自然を守るという大義名分のもと、自らの都合と利権を囲い込む特別区画。行政の予算確保と観光事業の看板を両立させる聖域であり、往々にしてゲートの外にこそ本物の自然が息づいている。保護を口実に、人間の踏み込む自由を制限しながら、実は観光と開発の温床となっている。立て札一つで境界が引かれ、看板一枚で神聖視される、矛盾と利害が渦巻く人間の系図の一部だ。
母なる大地 - ははなるだいち
母なる大地とは、地球そのものを擬人化した通念だ。言うまでもなく、その偉大さは人類のあらゆる行為を包み込み、時にはその行為を露わに裁く。だが、この「母性」と呼ばれるものはしばしば過大評価され、資源を搾取された末に悲鳴とも呼ぶひび割れで応えるに過ぎない。環境保護の訴えが高まるたびに、彼女は静かに砂漠化し、洪水を起こす――まさに無言の報復者。そんな大地に寄り添うと言いながら、私たちが行うことはただの口先だけかもしれない。
野生動物写真 - やせいどうぶつしゃしん
野生動物写真とは、小鳥やライオンといった未懐柔の被写体を追い回し、SNS上の「いいね!」を餌に自然を商品化する行為である。そこでは動物の自由よりも、カメラの性能と撮影者の自尊心が優先される。撮影者はセルフィー棒を片手に、探究心を名目に動物の迷惑を顧みずレンズを向ける。最後に残るのは、残像のように薄れていく「野生」の本質と、バイラルな写真だけである。
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