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#船舶
海事法 - かいじほう
海事法とは、波間に漂う船舶と権力者の利害を結びつけ、その調停者を気取る古色蒼然たる法典集である。大海原の混沌を「秩序」と呼びたがる法律家の趣味が色濃く反映され、船主の利益と強欲な保険会社の盾となる。条文の海は深く、読み解く者を永遠に漂流させる仕様で、知らずに罰則の渦に巻きこまれた海員は、法廷の波間で溺死するしかない。条約や先例で縫い合わせられた布切れを元に、しばしば矛盾と抜け穴を量産し、船舶オーナーの財布を安楽椅子へと誘う。