辛辞苑
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#見た目
プレーティング - ぷれーてぃんぐ
プレーティングとは、料理を食べさせる前に鑑賞させる儀式。食材を無駄に並べ替え、実利を微塵も改善せずひたすら視覚を欺く行為。SNS世代の虚栄心を潤し、肝心の味など二の次にする万能の演出術。どんな安物でも五つ星の顔を与えれば立派な高級料理に早変わり。食卓を飾るその陰で、食べる者の満足とは無縁の空虚な旗印がはためいている。
メラニン - めらにん
メラニンとは、皮膚に忍び寄る紫外線を吸収しながら、見た目の優劣を勝手に判定する自然の皮膚フィルターである。日焼け止めより高い自己効力感を誇りつつ、皮膚が老化するとパタリと仕事を放棄する面倒な同僚でもある。生成過程は内側でせっせと働く化学反応という名の社畜で、突然のシミやそばかすという形で存在意義を主張する。皮膚を守る盾でありながら、色で差別と羨望を生み出す厄介なトリックスターでもある。
姿勢 - しせい
姿勢とは、見られることを前提に、身体と心の両方が協力して演じる即興劇。背筋を伸ばした瞬間、自己顕示欲の口火が切られ、あらゆる痛みと不快を忘れたように振る舞う。企業研修で語られる「正しい姿勢」は、効率よりも印象管理のためにある幻影だ。結局、姿勢は他人の目を気にする心の深淵を映す鏡なのである。