辛辞苑
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#調味料
醤油 - しょうゆ
醤油とは、大豆と塩と水で生まれた液体の陰謀。食卓の支配者として無言の圧力をかけ、万物に「和」を強要する。どんな料理も一滴で和食化される万能力を持ち、存在感は控えめながら常に頼られる万能の調停者。使い方を間違えば塩分テロリストへと変貌し、その甘い顔は一見の価値あり。
酢 - す
酢とは、料理に酸味という名の真実を注ぎ込む液体。甘美な味わいを求める者にとっては鋭利な痛みとなり、健康を求める者には薬効を装った拷問の一滴。調味料としての役目を超え、時に食材の隠れた欠点を白日の下に晒す。サラダにかければ爽やかさを演出し、魚の臭みを消し去ると同時に舌に記憶される刺激を残す。家庭の隅でひっそりと常備され、いざという時には傷口にも容赦なく染み入る、調味料界の二面性を宿す王者である。
味噌 - みそ
味噌とは、発酵という名の放置プレイによって大豆が飴色に熟成した調味料である。味噌の香りは、日常の料理を豊かにするどころか、人々の手抜きを隠蔽する万能のカバーである。塩の一種として振る舞いながら、その実、発酵菌のサボタージュによっていかようにも風味を変える気まぐれな盟主である。無頓着な台所で賞賛され、過剰に用いられた時には何でも茶色く染め上げる恐怖のペースト。もうひと匙で世界が救われるか、台無しになるかはあなた次第である。
味付け - あじつけ
味付けとは、シンプルな素材を声高に主張させないための社会的装置である。塩と醤油という二大喜劇役者を舞台に立たせ、時に砂糖や香辛料がステロイドを注射する。何の疑問も抱かずに振りかければ、誰もが同じ味覚の幸福を享受できるという幻想を供給する。濃ければ「手間をかけた」と自画自賛し、薄ければ「ヘルシー」を免罪符にする。味覚の独立性は調味料の分厚い壁に阻まれ、今日も私たちは安心を買い漁る。
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