関税 - かんぜい
関税とは、自国産業を守るという大義名分のもと、他国製品の懐を痛めつつ消費者の財布を軽くする国家の気まぐれ手数料である。高々数パーセントの税率が、市場という大海にとっては大津波となり、流通の自由を妨げる。政府はこれを公平な競争の保障と呼ぶが、実際には特定業界への利益誘導装置として機能する。輸入業者は価格に上乗せされた税金を隠れる宿代として払わされ、消費者は知らずにダブルで料金を徴収される乗り物に乗っているようなものだ。関税は国境のどちら側にも笑顔をもたらさない、笑いどころのないジョークのような存在である。