辛辞苑
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#霊性
霊的戦い - れいてきたたたかい
霊的戦いとは、形而上学の舞台で目に見えぬ悪霊を追い払うという大義名分のもと、結局は自身の不安と葛藤を壇上に引きずり出す祝祭である。信者は奇跡を呪文にすがりつつ、最後には神の名の下に互いを陥れるポーカーの手札を増やしていく。神学者は論争の華麗なステップを踏み、霊能者は奇妙な舞を披露し、カトマンドゥの寺院とネットの掲示板が同じテンポで混乱を奏でる。聴衆は熱狂し、少なくとも日曜の説教だけは全員参加した気分を得る。
霊的鍛錬 - れいてきたんれん
霊的鍛錬とは、自ら進んで日常の快適さを放棄し、沈黙と孤独の中で悟りを夢見る遊びである。瞑想と称する座禅は、心の中の広告を消そうとする自己拷問の一種といえる。断食は胃袋の飢えと引き換えに、心の平穏が得られるという約束を運ぶ。祈りは天へのSMSのようなもので、既読スルーされることがほとんどだ。それでも人は「成長」の名の下に、時間と気力を献上し続ける、よく訓練された苦行好きなのである。
熾天使 - してんし
熾天使とは、神の周囲をくるくると燃え盛る輪として飛び交う、純粋さの象徴と思われている存在。しかし実態は、無数の質問と自己疑念を抱え、人知を超えた光の下でビクビクと震える隠れた臆病者かもしれない。彼らは何を燃やそうとしているのか、熱心すぎるあまり周囲の天界コミュニティを凍りつかせ、しばしば距離を置かれる。超越を約束するはずの翼は、逆に自他の隔たりを強調し、いつしか孤独の炎を灯すキャンドルのように震えを増していく。信仰の頂点に立つことで得られる安心感は、実は燃え盛る責務の重さを隠すための豪華な仮面に過ぎない。
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