辛辞苑
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#音階
スケール - すけーる
スケールとは、事象の大きさを測るふりをしつつ、実は自己顕示欲と虚栄心の尺を決める便利な道具である。誰もが数字を並べるだけで安心し、実態を見失う。大きければ正義、小さければ無価値という単純な公式を広め、数を盲信する群衆を生む。音楽家から地図愛好家、起業家に至るまで、あらゆる領域でこの魔法の目盛に人生を翻弄される。
音階 - おんかい
音階とは、音の高さを分類するという建前の下、人間が自らの歴史的・文化的嗜好に合わせて選び出した音の並び。機能性よりも慣習と伝統が幅を利かせ、時には誰もが気づかないマイナーキーでさえ一張羅のように崇められる。西洋音楽では七つの音程が神聖視され、東洋の五音階では五つの音が秘密結社の暗号のように扱われる。各種音階は、演奏者に無限の創造を約束すると同時に、その枠から一歩でも外れれば不協和音の烙印を押される恐怖も提供する。すなわち、音階とは自由の名を借りた束縛である。