黙想会 - もくそうかい
黙想会とは、人里離れた場所で誰とも口をきかず、自らの頭の中の絶え間ないガヤガヤを外部に書面化する代わりに増幅させる集団行事である。意識の断捨離を謳いながら、参加者は己の煩悩とネットワークの圏外を交換し合う。瞑想と称しつつも、静寂への耐久レースに参加しているだけの場合がほとんどだ。司会役のストップウォッチが唯一のインタラクションとなり、残りの時間を己の内面で実況解説することを義務付けられる。最後には必ず「得られたのは無音と重い沈黙だけだ」と総括しつつ、次回も申し込む自己矛盾を味わう儀式である。