辛辞苑
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#CSR
Bコーポレーション - びーこーぽれーしょん
Bコーポレーションとは、善人ぶって利益最優先の世界に提出する、一種の倫理証明書。社会や環境に配慮していると社外に宣言しつつ、決算書の裏には利益優先の細則がひそむ。サプライチェーンの最貧国で『適正価格』を謳いながら、時折元社員のツイートで騒ぎを起こす。ステータスを得た企業は、SNSでの称賛を燃料に、また次のクリーンキャンペーンに励む。実質的にはブランドイメージの延長線上にある、良心的装飾の冠。
CSR - しーえすあーる
CSRとは、企業が自らの利潤追求を少しだけ棚上げし、社会に貢献しているような誇り高い振る舞いを演出する儀式である。真に社会を救おうとする意図よりも、世間の賞賛や投資家の好意を集める方便としての側面が強い。綿密に設計された報告書と写真映えするボランティア活動があれば、企業は良心的かつ未来志向的な存在として世間に飾り立てられる。こうしてCSRは、企業と消費者双方の罪悪感を和らげる経済的ジャスティスの仮面となる。
CSR報告書 - しーえすあーるほうこくしょ
CSR報告書とは、企業が自らの善行を誇張して社会的信用を買おうとする、分厚い紙のカラフルな見せ物である。細かい数値と笑顔の写真に彩られながら、最も知りたい課題は巧妙に隠される。読み手は読み終えるころには善意に満たされつつ、肝心の行動計画には記号と断片的な言い回ししか見つからない。企業の自己肯定と投資家へのアピールが混在し、文章の裏側では依然として利潤追求が継続している。最後に付された監査の一行は、全編を通して最も薄氷の真実を突き付ける一言である。
カーボンアカウンティング - かーぼんあかうんてぃんぐ
カーボンアカウンティングとは、企業が地球の叫び声を聞こえないふりで集めた排出量の数字を会計帳簿に並べ、安心感という名の免罪符を得る舞踏会である。計測可能なガスだけを集めてようやく踊り出す、その姿はまるで舞台装置のように華やかだが、気休め以上の効果は期待できない。数値の増減を眺めつつ、絶妙なマーケティングコピーを添えれば「環境配慮」というステータスが手に入る。企業はこの儀式を繰り返し、自らの良心を洗い流すと同時に、地球の悲鳴を帳消しにした気分に浸る。真に必要なのは行動なのに、彼らが選ぶのは派手なグラフと見栄えのよい報告書だ。
グリーン調達 - ぐりーんちょうたつ
グリーン調達とは、環境に優しい品々を選ぶという名目で、企業の良心とマーケティング予算を同時に演出する行為である。持続可能性の旗を高く掲げながら、その実態はコストダウンとイメージ戦略の両立を図る薄氷のバランス芸。調達部門は緑のラベルに胸を躍らせ、サプライヤーはエコ証明書の軍配を競い合う。だが、往々にして生態系より先に企業の利益が保護される点は見逃されがちである。グリーン調達は、美しい約束を取りまとめた彩られた契約書の束とも言えるだろう。
サステナビリティ - さすてなびりてぃ
サステナビリティとは、地球や企業の未来のためと称しつつ、現場では大量消費と簡易的対策の無限ループを生み出す言葉である。利益追求の隠れ蓑として掲げられ、実態は短期間の節約と長期的な気休めに甘んじるだけの概念。環境配慮を謳いながら、使い捨て文化の延命装置にもなる。誰もが唱え、誰も本気で行わない、大衆の良心をくすぐる社交辞令の王。
サステナビリティ報告 - さすてなびりてぃほうこく
企業が地球への愛をアピールするために作り上げた、華やかな紙面ショーケース。CO2排出量の数値を誇らしげに並べつつ、その実効性は行間に漂う疑念に委ねられる。リサイクルマークとグリーングラデーションで彩られた報告書の裏で、工場の煙突はひそやかに稼働中。環境への配慮を謳いながら、最終的には株主総会のための演出にすぎない。読む者に罪悪感を与えつつ、自己満足という名の美徳に酔わせるペーパーパフォーマンス。
サステナブル調達 - さすてなぶるちょうたつ
サステナブル調達とは、企業が未来を語りながら当面はコストを抑える口実にし、遠い森の保護を盾に今日の安価仕入れを正当化する儀式である。環境配慮と効率性を同時追求すると謳いながら、その実態は理想と現実のギャップを巧みに隠すマジックワードに過ぎない。グリーンラベルで彩られた資料は、コスト競争の犠牲者を跡形もなく葬り去る報告書となる。サプライヤーには倫理を説く一方、自社では最安値を崇拝する矛盾を内包している。
ステークホルダー資本主義 - すてえくほるだあしほんしゅぎ
ステークホルダー資本主義とは、企業が株主以外の利害関係者にも配慮すると豪語しつつ、実際は利益最大化の演出にすぎない劇場である。社員の幸福や環境保護といった美辞麗句が、四半期ごとの決算発表と共に華麗に切り替わるショータイムとして提供される。社長のスピーチとCSRレポートの裏では、配当とストックオプションの計算式が密かに踊っている。こうして企業は、世界の課題に寄り添うフリをしながら、株価にも寄り添う一石二鳥の芸を続ける。
トリプルボトムライン - とりぷるぼとむらいん
企業が利益、社会、環境という三つの底線を掲げ、自らの正当性を装飾する魔術のような儀式。殊更にサステナブル、社会貢献、地球保護と唱えつつ、実態は株主の利益最大化へと三段跳びで飛び込むのみ。第三の底線が微振動を起こした瞬間、残り二つも数字遊びの紙面上に封じ込められた証拠。結局、レポートに踊る美辞麗句が現実の汚染と搾取をペンキのように塗り隠すだけである。
トリプルボトムライン - とりぷるぼとむらいん
トリプルボトムラインとは、企業会計の荒野に突如現れた聖杯で、利益と環境、社会を同時に抱え込むことを企業に強要する魔法の呪文である。実態は、収益報告書の隅にこっそり書かれた環境負荷削減と地域貢献の数値で、ステークホルダーへの罪悪感を消し去る消しゴムのような役割を果たす。書き方次第で“森を救った”も“社員の声を聞いた”も可能な、誇張とポーズの祭典。毎年同じスライドと似通ったグラフが回るのを眺めながら、企業は持続可能性を唱え続ける瞑想者のように自己満足に浸る。つまり、トリプルボトムラインは、三つの利益を追い求めるかのように見せかけた企業の美しい嘘である。
プラスチッククレジット - ぷらすちっくくれじっと
プラスチッククレジットとは、企業が海や街に捨てたプラスチックを見えないコストに変える魔法の証書。実態は汚れた水と山積みのゴミを他人に押しつけつつ、自らはエコの戦士を気取るエレガントな言い訳。二酸化炭素の代わりにペットボトルを数え、罪悪感を点数化して市場で売買する、罪を資産に変換する新時代の錬金術。プラスチックを削減しないまま、抵抗なく財布からクレジットを放出する贖罪行為の象徴。要するに、廃棄の現場では何も変わらないまま、スライド式の良心を形成するビジネスモデルである。
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